妊娠中にきちんとケアしないと残ってしまうのが妊娠線です。
妊娠線とは、胎児が大きくなることに従って皮膚が伸びることで、真皮や皮下組織が断裂してしまいます。断裂したところから毛細血管が透けて見えてしまい、赤紫色の線状班が現れてしまいます。
妊娠中の身体について
妊娠中はホルモンバランスが通常とは異なり、ステロイドホルモンの分泌が増えるため肌のターンオーバーを抑制します。肌がスムーズなターンオーバーができなくなることで、弾力も失われて断裂しやすい状態になります。
大きくなるお腹だけではなく、脂肪のつきやすくなるお尻や太もも、胸、二の腕などにもできてしまうため注意が必要です。
妊娠線を予防するには保湿効果の高いクリームやオイルが有効です。
様々なものがありますが、選ぶときにはたっぷり使えるものを選ぶことが良いとされています。
正しい塗り方がポイントになる
クリームなどを利用するときには、正しい塗り方をしなければ効果がないといわれています。
自己流でクリームを塗っていても、塗り方が甘かったり見落としていると突然妊娠線ができてしまったり、臨月のときに一日塗り忘れただけでもできてしまうことも考えられます。
正しい塗り方としては、500円玉程度のクリームを手に取ります。両手で少し温めてから、お腹全体に円を描くようにしながら広げていきます。
円を描きながら広げることで満遍なく塗ることができるようになります。
お腹が大きくなると下腹部などを忘れがちになるためしっかり下腹部や脇腹なども塗っていくようにします。円を描くように塗るのは、胸やお尻、太もも、二の腕なども同様に塗っていきます。できるだけクリームなどは多めに塗っておく方が良いとされています。
塗るタイミングについて
塗るタイミングとしては、妊娠初期から中期までは朝晩の一日2回行うと良いとされています。
後期になるとなるべくこまめに5〜6回塗ると妊娠線はできにくくなります。特に入浴後の体が温まった状態の時に塗ることで有効成分が浸透しやすくなるためオススメです。
お腹が大きくなってから塗り始める人も多いですが、元から乾燥肌であったり、肌の代謝が悪いという場合にはお腹が大きくなっていない初期でもできてしまうことがあります。
そのため妊娠線は避けたいという人は、初期からきちんとケアして予防することが大切です。
肌に問題がない人でも臨月になると急激に体重が増加してしまいます。
そのため一日でも気を抜いてしまうと妊娠線ができてしまうこともあるため毎日継続してケアすることが必要となります。