妊婦の悩みのひとつに妊娠線があります。
7割を超える妊婦にできるものであり、妊娠中の悩みのひとつとなります。
妊娠線ができる原因とは?
妊娠が進むことによって大きくなっていくお腹によって、表皮はある程度伸びますが、真皮や皮下組織の一部については断裂してしまいます。
断裂した箇所からは毛細血管が透けて見えるようになり、赤紫色の線状斑が出てきます。これが妊娠線です。
これ以外の原因としては、妊娠中に増加するステロイドホルモンの分泌量によって肌の新陳代謝が追いつかず、次第に肌の弾力が失われて断裂しやすくなるというものもあります。
妊娠線ができやすい人はどんな人?
この妊娠線はできやすい人がいます。
できやすい人の条件としては、まず『体重増加が10キロ以上』の人です。
これは体重コントロールが上手にできているか否かによります。
過度な体重増加は真皮断裂の原因となるのです。
つぎに『小柄で痩せている人』もできやすい人になります。妊娠前の皮膚面積そのものが狭いため、普通の人以上に皮膚が引き伸ばされてしまうのです。
また、ステロイド剤を使用する『アトピー体質をもつ人』もできやすい人となります。
これ以外にも『35歳以上の高齢出産の人』や『双子や三つ子を妊娠している人』、『出産を一度でも経験した人』そして『乾燥肌の人』もできやすい人となります。
妊娠線を消す方法
いずれにせよ表皮の奥の真皮細胞にできてしまう妊娠線はなかなか元には戻りません。
もしも産後に気になる妊娠線を消す場合の方法としては、『手術による治療』・『ダーマローラーの使用』・『専用のボディクリームの使用』という方法があります。
手術によって消す方法はレーザー治療と瘢痕修正術のふたつがあります。
このうちレーザー治療法は患部にレーザーを照射して皮下組織の再生を図ります。これは実際に切開するようなことはしませんので、気軽に受けることが可能です。
これに対して瘢痕修正術は実際に患部を切開して、亀裂を起こしている皮膚を縫合する手段です。
ダーマローラーによる方法は、専用のローラーを使用するものであり、細い針を患部に刺すことによって自然治癒力を促すものです。ドイツの会社が製造販売しているローラーを使用するのですが、近年は日本製のものやドイツ以外の海外製の商品もあります。
そして一番経済的に妊娠線を消す方法は専用のボディクリームの使用です。
ボディクリームの使用によって肌の保湿を促し、その結果症状を改善していきます。
このように、万が一妊娠線ができてしまった場合にも消す良い方法はあるのです。