妊娠中に気を付けていてもできてしまうのが肉割れや妊娠線です。
しかし、原因と予防策を知ることで、対応することが可能です。
肉割れや妊娠線ができてしまう原因
急激に太ったり、妊娠によりお腹が大きくなることで、皮膚の真皮層にあるコラーゲン繊維が避けてしまうことで、ひび割れた線のようなものができます。
人間の皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっており、肉割れなどができるのは、この真ん中の層である真皮層のコラーゲン繊維が避けてしまうことで引き起こされます。
一番外側の皮膚である表皮には、柔軟性があるため、お腹が大きくなっても皮膚が伸びますが、真皮には柔軟性がないため、急激な伸びに耐えることができずに赤紫色の線としてあらわれます。
妊婦さんの60%以上はできてしまうとも言われており、きちんとケアすることで予防することはできますが、確実に予防することは難しいです。
できやすい場所
下腹部ができやすい場所とイメージされがちですが、お腹以外にも太ももやふくらはぎ、バスト、お尻、二の腕などにもできることがあります。
これらの場所は、水分が少ないため、跡が残りやすいということも原因の一つです。
太ももやふくらはぎ、二の腕などは、妊娠や急な体重増加以外にも、過度のトレーニングにより重い負荷をかけ続けることでもできやすくなります。
肉割れとセルライトは、見た目が似ていますが、別物です。
肉割れは、真皮のコラーゲン繊維が避けてしまうことが原因ですが、セルライトは、脂肪細胞の周りに老廃物が溜まることでできてしまう症状となるため、根本的な解決策は異なります。
自分でできる予防策
予防するためには、体重管理をしっかりとすることです。
急激な体重増加が肉割れなどの原因になってしまいます。そのため、急激に体重が増えないように食事や運動などでコントロールすることが大切です。
また、妊娠すると新陳代謝が活発になったり、ホルモンバランスが乱れやすくなります。ホルモンバランスが乱れると通常の肌よりもデリケートになり、かゆみや乾燥などの肌トラブルを引き起こすことがあります。
予防のためには、体重増加だけでなくクリームなどを使ってケアしておく必要があります。予防クリームは、できるだけ妊娠初期からはじめることです。
保湿ケアを続けることで、やわらかい肌を作ることができます。
可能であれば、妊娠前から保湿ケアを習慣づけておくとより効果的です。