肉割れは、何らかの原因によって、皮膚が強制的に引っ張られることで、皮膚に線がでる症状のことをいいます。主な原因として、急激な体重増加や成長期、妊娠などがあります。
中でも、肥満が原因による肉割れがもっとも多く、急激に脂肪がつくことで、皮膚が引っ張られて、肌内部の真皮に傷がつき、皮膚の表面に線がでてきます。
肉割れの特徴
一度傷が付いてしまうと、なかなか消えないのが特徴です。
脂肪のつきやすいおなかや太股、お尻などに発症しやすく、急激に体重が増えてしまうと、できやすいですから注意が必要です。
また、成長期にできる肉割れは、ストレッチマークともよばれ、代謝が活発になり真皮の働きも活発になることで、肉割れが起こる可能性があります。
そのほかにも、妊娠によって、急激におなかが大きくなり、その膨張についていけなくなった肌内部の真皮がきずついて、起こることもあります。
妊娠中の場合
妊娠中に起こる肉割れは、妊娠線ともよばれ、腹部の下部分にできることが多いので、自分ではなかなか気づかず、肉割れが進行している場合があります。
なかなか消えない肉割れですが、一度できてしまうとなかなか消すことができませんから、できる前に予防することが一番大事です。
ケア方法としては、クリームやジェルで保湿することがポイントで、お風呂上がりなどに、全身を保湿をする習慣をつけるとよいでしょう。毎日ケアする事で、予防になりますし、マッサージすることで、リラックス効果も期待できます。
できてしまった肉割れは、乾燥して角質が厚くなっている場合があるので、まずは、角質を落とすことから始めるとよいでしょう。
角質を落とすグッズは最近多く販売されていますが、中でもスクラブは効果的です。
スクラブによって、マッサージ効果とリラックス効果も期待でき、使用しながら美容成分を浸透させることができるので、美肌効果も期待できます。
次に、入浴後には、保湿ケアを行い、季節を問わず入念に行うようにしましょう。
こういった角質オフと保湿を毎日続けていくことで、次第に目立たなくなり、予防効果も期待できます。
最終的には皮膚科で診断を
ただ、こういったケアを続けてもなかなか消えない場合には、皮膚科などの医療機関でレーザー治療や炭酸ガス治療を受けることで、薄くすることは可能です。
レーザー治療は、特殊な装置で発生させたレーザー光を、皮膚に照射することで、皮膚の一部の組織を破壊して、新しい皮膚の再生を促進する効果があります。
また、炭酸ガス治療は、極細の針を使って、真皮に炭酸ガスを直接注入する治療で、炭酸ガスによって、血流をよくし、肌の新陳代謝もよくなることで、肌の再生能力が促進されて、コラーゲンが急激に増加し、薄くすることができます。