妊娠をすると、日々身体に色々な変化が現れます。
その中の一つに、お腹が大きくなっていくと、おへその上下に茶色っぽく縦に現れ、正中線と呼ばれているものが現れることがあります。これは妊婦特有の生理現象の一つです。
これがどういったものなのか、消えることがあるのか、心配になるかもしれませんが、そういったことを説明します。
正中線てなに?どうしてできるの?
妊娠するとお腹の真ん中あたりに、茶色の縦にできる線のことです。
妊娠したからできるものではなく、男性も女性も、もともと生まれながらにあるものです。
妊娠前であれば、あるかないか分からないほど、薄く存在しているため気づきません。
ただし、妊娠してお腹が大きくなると、皮膚が薄くなって分かりやすくなります。
また、ホルモンバランスの変化により、メラニン色素が蓄積しやすくなり、色が濃くなり分かりやすくなるのです。これは、肌を強くしようとする働きから起こる現象です。
妊娠線との違いは?
お腹や胸などに縦に何本もできるものです。
急激にお腹が大きくなり、肉割れを起こすことによってできます。
皮膚の表面は、一緒に伸びることができますが、その下にある皮脂や皮下組織の一部のコラーゲンなどは、急激な伸びについていけません。これが、限界まで伸びた後に切れてできるのです。
そして、一度できてしまうと、薄くなることはあっても、完全に消えることはありません。なので、予防のためのクリームなどが大切になっていきます。
大きな違いは、色も茶色と赤紫色という違いがありますが、触っても触覚で感じることができます。肉割れを起こしているので、でこぼことした皮膚になるのです。
また、妊娠中の黒ずみは、産後にホルモンバランスが元に戻るにつれて、徐々に薄くなっていきます。
正中線は消えるの?対象法はあるの?
出産後、ホルモンバランスが元に戻ると、徐々に薄くなり分からなくなります。
なので、特に何もしなくても、いつの間に分からくなるのです。
ただし、薄くなって分からなくなるまでにかかる期間は、人それぞれ個人差があります。出産後、半年から1年かけて薄くなり分からなくなりますが、人によっては1年以上かかることもあります。
何もしなくても大丈夫ですが、早く薄くしたい人は、妊娠線予防のクリームを使うといいです。こういったクリームは、保湿性に優れています。
肌を潤すことで新陳代謝を促し、メラニン色素を早く追い出すことができます。