妊娠すると赤ちゃんを迎える喜びが大きいですが、妊娠前とは体が急激に変化をするために、つわりや体重の増加、ホルモンバランスの変化などたくさんの戸惑いや不安も増えます。
妊婦になると肌が乾燥してしまうという人も多いのではないでしょうか。
妊娠するとなぜこのような状況になってしまうのでしょうか。
妊娠中の身体の変化
妊娠すると心臓や血管系にまず変化が現れます。心臓から押し出される血液の量は妊娠する前の1.5倍にもなると言われています。なので血液の量が増えて心拍数も上がるため動悸を訴える場合もあります。
また赤ちゃんが大きくなるにつれて子宮が大きくなったり、ホルモンの影響で乳房が大きくなります。そして腎臓の機能も上がりますし、心肺機能も血中の二酸化炭素を少なくするようにホルモンによって呼吸がコントロールされるので、妊婦は呼吸が深く浅くなります。
つわりも起こり消化器系にも変化が起こります。
それだけではありません。皮膚にも変化が起こります。
乾燥したり強い痒みを伴い、蕁麻疹のような発疹を伴う場合もあるのです。
妊婦の肌が乾燥するのはなぜ
考えられる原因として、まずホルモンの影響が考えられます。
妊娠すると2種類のホルモンが急激に増加します。そのうちのプロゲステロンは生理の時の肌荒れを引き起こすホルモンなのですが、これが急激の増加するため肌が乾燥して荒れてしまうのです。
そして、水分・栄養不足も原因の一つです。
赤ちゃんが大きくなるにつれて赤ちゃんに送られる水分の量はどんどん増えていきます。ビタミンやミネラルといった栄養素も赤ちゃんに送られてしまうため母親の栄養素は減ってしまい、肌に水分や栄養がいきわたらなくなってしまうのです。
またストレスも原因の一つです。
妊娠すると次第に夜中に目覚める回数も増え睡眠不足なりがちです。
睡眠不足がストレスとなり、肌荒れの原因となることも多いのです。
お勧めのスキンケア方法
妊婦の肌の乾燥を防ぐためのスキンケアはどのような方法があるのでしょうか。
まず積極的に水分を摂ることが重要です。
医師から制限を出されている人は無理かもしれませんが、しっかり水分を取らなければ赤ちゃんにも自分にも水分はいきわたりません。自分の肌にも十分いきわたるだけの水分を確保することがお勧めです。
そしてバランスの良い食事を摂ることも重要です。つわりで十分な栄養素を摂ることが出来ない場合は、サプリを活用したりするのもいいでしょう。
また十分な睡眠をとることで肌も綺麗になります。枕を抱きかかえるようにして眠るとか、自分に合った睡眠スタイルを探しながら少しでも良質な睡眠をとることを心がけましょう。
乾燥肌から痒みも気になるかと思いますが、肌に優しいボディクリームを活用しながら肌をケアすると少し症状が改善されます。