妊娠中の皮膚のかゆみ【妊娠性皮膚掻痒症】原因と痒みの対策は？

妊娠中というのはお腹の中で赤ちゃんを育てていく関係から母体には様々な変化が起こります。普段は温厚な人が怒りっぽくなったり、味覚が変わったり、またシミやそばかすなどの肌トラブルが現れるようになったりとその症状は人それぞれです。

その中でも多くの妊婦さんを悩ませるのが妊娠性皮膚掻痒症です。
どのような症状でどのような対策を行えばよいのかを紹介していきます。

その名の通り、皮膚が痒くなる症状を指します。妊娠中期～後期に見られることが多く、かゆみの程度も人によって様々です。

軽いかゆみであれば数日でおさまることがほとんどですが、ひどい人では肌をかきすぎて腫れてしまったり、ぶつぶつができてしまったりという人もいます。

このかゆみはどこから来るのか、そのメカニズムは未だに解明されていません。

しかし妊娠中はホルモンバランスが崩れることによって肌が乾燥しやすくなったり、ストレスによって肌が敏感になったりなどの様々な要素によってこのかゆみが引き起こされると考えられています。

この症状の原因が一概には言えない以上、まずは自分が今どのような状態にあるのかを分析することが大切です。「イライラすることが多い」や「肌がカサカサになっている」などどんな状況下におかれているかを見極めるだけでも対策は見えてきます。

妊娠中は肌が乾燥しやすくなります。
そのため服や自分の髪が肌に当たって痒くなるということもあるので、まずはしっかり保湿を行うようにしましょう。保湿クリームをしっかり塗ったり、加湿器を使用するなどで肌を潤してあげると効果的です。

しっかり保湿をすることによって、体にできやすい妊娠線の予防にもつながります。
そして敏感な肌に触れるもの(服や下着類など)は洗濯用洗剤や柔軟剤が残ったりしないよう十分にすすぐようにしたり、汗をかく時期であればこまめに汗を拭きとるなど、肌を気遣うような生活習慣にするとよいでしょう。

またイライラするなどの精神面もかゆみの原因となることがあります。
そのためなるべくストレスをためないように上手にリラックスや息抜きをするようにしましょう。ママのストレスは赤ちゃんにも伝わってしまうため、上手にストレスを発散させると赤ちゃんにもいい影響を及ぼします。

どうしてもかゆくて耐えられないという場合には必ず医師に相談するということも忘れてはなりません。