妊娠中の女性の体は様々な変化を起こします。それには個人差もあり、原因や対策も様々です。そんな中でも多くの女性を悩ませるのが肌トラブルです。
どのような肌トラブルが発生する可能性があるのか、またその対策について紹介していきます。
妊娠中に起こる体の変化
妊娠初期には多くの人が経験するのが「つわり」です。
そのつわりにも種類があり、誰にどんな症状が現れるのかも様々です。中にはつわりがまったくないという羨ましい妊婦さんも存在します。
多くの人がこのつわりに悩まされ、大体安定期に入る頃には徐々におさまっていく人が多い傾向にあります。食事も普通にとれるようになり、また赤ちゃんの成長もどんどん進んでいく安定期に入ると今度は肌トラブルが見られるようになります。
シミができるようになったという人もいれば、乾燥がひどくなって肌がカサカサになるだけではなく痒みもともなうという人もいます。
こうして肌に関する変化が見られ始める安定期を過ぎて、今度は妊娠後期に入ると赤ちゃんが大きくなってきたことによって皮膚が引っ張られ、それにより妊娠線や痒みなどのトラブルが目立つようになります。また胃が圧迫されることによって後期づわりが始まる人もいます。
赤ちゃんがお腹の中に命を宿してから約10か月前後のうちにこれだけの体の変化を感じるのが妊婦さんです。すべての症状において個人差があります。
肌トラブルや痒みの原因と考えられるもの
妊娠中にはホルモンバランスが大きく変化します。そのせいで肌にメラニンが蓄積されやすくなり、肌にシミができるようになったという声をよく耳にします。もちろん妊婦さんになったことによって肌のケアがいつも以上に手抜きになってしまっているというのも原因の1つですが、体の変化としてはこのホルモンバランスが大きな影響を及ぼしていると考えられています。
また毎日自分の体を見ている本人には分かりにくいのですが、妊婦さんの体というのは日々変化しています。それは日々赤ちゃんが成長していっているから仕方がないのです。
徐々に骨盤が開いていき、またお腹が大きくなって妊婦さんらしい体型へと変わっていくため、その急激な変化に皮膚がついて行けず皮膚が引っ張られるようになって妊娠線が発生します。
これが痒みの原因ともなっています。
妊娠中にできる対策
妊娠中の肌トラブルを防ぐための一番の対策は加湿器やクリームなどによる保湿です。
お腹や太ももなどだけではなく、体全体をしっかり保湿しておくことで痒みを防ぐことができます。ひどい場合には医師に相談して痒み止めを処方してもらうというのも手です。
痒み止めを利用することによって肌が更に荒れるのを防ぐことができます。
市販の痒み止めクリームなどは肌が敏感になっている妊婦さんにとって刺激が強い場合もあるため、皮膚科で相談してみる方が確実です。