妊娠すると女性の体は大きく変化します。

お腹にいる赤ちゃんが成長すると共にボディラインは変化しますが、それに加えて妊娠前には現れなかった赤ちゃんを育てるための機能が活発に働きだすため、それに伴い女性の体は変化していきます。

最も変化するのは大きくなるお腹ですが、それに次いで大きく変化するのはバストラインです。
では、バストのケアはどのようにすれば良いのでしょうか。

なぜバストが大きくなるのか

妊娠した女性はバストが徐々に大きくなります。多くの女性は妊娠前に比べてブラジャーのサイズが1~2カップ大きくなり、妊娠中期から徐々に目に見えてバストアップしていきます。

それは、赤ちゃんが生まれてから母乳をあげられるよう、乳腺が母乳生成に向けて準備を始めるからです。

おっぱい対策は赤ちゃんが生まれてから行う人が多いのですが、実は妊娠中からおっぱいマッサージなどのケアを始めるのが良いとされています。

おっぱいマッサージは妊娠中に始めるもの?

実際に母乳が必要となるのは赤ちゃんが生まれてからなのですが、事前にケアを始めておくことでいざ赤ちゃんが生まれてからスムーズに母乳育児を軌道に乗せることができます。

産後は体も疲れていて、新生児時期の子育ては寝不足との闘いでもあります。そんな状態でも初めての母乳育児にすぐに対応できるよう、事前におっぱいマッサージを始めておくことが推奨されています。

始める時期は安定期に入ってからで、出産までコンスタントに継続することが大切です。

なぜおっぱいマッサージが必要?

おっぱいマッサージを事前にしておいた方が良いというのは、ずばり赤ちゃんが咥えやすい環境を作るためです。

生まれたばかりの赤ちゃんはうまく乳首を咥えることができず、吸う力も弱いので上手に母乳を飲むことができません。

また、乳首の形は人それぞれで、何もしなくても理想的な赤ちゃんが吸いやすい形や固さの乳首という人は少ないため、事前にマッサージをすることで赤ちゃんが咥えやすい形で、吸いやすいような柔らかさに乳首を整えておくことが大切なのです。

赤ちゃんは生まれたその日から母乳を飲みます。
その意味でも事前に環境を整えておくことはとても大事なのです。

乳首が固かったり、形が小さい、大きいなどで赤ちゃんが咥えづらいと、毎日の母乳育児の中で赤ちゃんが飲みづらいだけでなく、乳首に負担が大きくなり切れる、腫れるといったトラブルにもつながりますので、早め早めで準備しておくことが大切です。

ただし、乳首の刺激は子宮の収縮につながるので、お腹の張りをおぼえたら中止をして、医師の指導の下にケアすることも大切です。