妊娠線というと妊婦さんのお腹にできる亀裂のような線ですが、妊娠中は赤みを帯びたミミズバレのような色味を持ち、産後は時期と共に色味は落ちていくものの、線自体はずっと消えずに残ってしまいます。
そこで妊婦さんの中には妊娠線がなるべく起こらないようにケアをする人も増え、多くのケア商品が販売されていますが、実はお腹だけではなく、おしりにもできやすいことをご存知でしょうか。
なぜできるの?
妊娠線ができる原因は、妊娠により体が大きくなることに皮膚がついて行かれず亀裂を起こすからです。
皮膚の表面は伸縮性があるため、ある程度は体が成長しても伸びるので裂けることはありません。でも、その下にある真皮や皮下組織はそれについて行かれず、亀裂を起こしてしまうのです。赤い色味の線は皮膚の細胞が亀裂を起こしている姿なのです。
また、さらに妊娠中はホルモンバランスがそれまでと異なる状態になっているため、肌の状態が不安定です。
肌が4週間で生まれ変わるターンオーバー機能が正常に起こらないことも多く、そのため妊娠していない状態に比べて肌の弾力が落ちているため、亀裂が起きやすい状態となっていて、子宮が膨らむお腹以外にも、体重が増加することでお尻やバストにもできやすいのです。
できてしまった妊娠線を消すことは難しいため、できるだけできないよう事前に予防することが大切です。
予防策その1「体重管理」
おしりにできる妊娠線の予防策は、まずは体重管理です。
昨今の妊婦さんは産科によって厳しく体重管理されることが多いので気をつけている人も多いと思いますが、特におしりについては太り過ぎないことが大切です。
妊娠するとそれ以外の状態よりも体に脂肪がつきやすくなるので、食べ過ぎないように気をつけることと、適度に体を動かすことで太り過ぎないことが大切です。
予防その2「スキンケア」
もう一つの予防策はクリームを使ったスキンケアです。
妊娠線が起きやすい条件の一つに肌の乾燥があります。柔らかくしなやかな肌を作ることが、身体の成長に伴って伸びやすい皮膚につながるため、クリームなどを使って日々スキンケアをすると効果的です。
スキンケアをするタイミングは、お風呂上りなどの血液循環の良い時にするとより効果的で、伸びが良く、肌に浸透しやすい成分配合のものがおすすめで、おしりの表面をクルクルと優しくマッサージするとより浸透します。
このような日々の管理とケアが、妊娠線の大きな予防となります。